◆ 野鳥シリーズ  カワセミ

    ★ カワセミとの出会い

 カワセミのことはテレビなどの動画や野鳥図鑑などで知っていたが、直接見たことがない。川辺の木の枝や岩の上から豪快にダイビングして魚などを獲るシーンを見て、カワセミに出会えたらという思いがあった。

 毎日、散歩などで歩いている鮎川筋にはモズ・シジュウカラ・ホオジロなどを見かけるがカワセミに出会えたことがない。そんな折、鮎川の上流でカワセミを見たという情報が女性から知らされた。カワセミを見たという場所付近を歩き回ったが出会う機会がなかった。

 カワセミを追い求めて歩いている間に、いろいろな野鳥と出会うことがあった。コゲラ・ホオジロ・ヒヨドリ・ツグミ・モズ・カワラヒワ・オナガ・オオタカ・ノスリ・トビ・ガビチョウ・アオサギ・ダイサギ・カワウなどが鮎川付近に生息していて、鮎川は野鳥の宝庫だった。

 面白いことに、野鳥たちの水浴びを見る機会があった。中でも興味をもったのがカラスの水浴びだった。普段、カラスの行水といわれているが、行水は例えの話で、カラスはとてもきれい好きな鳥だ。浅瀬の川でしつこいほど水を浴びてから、濡れた羽を丁寧に身繕うことだ。

 カラスは全体が黒く、口ばしも大きく何となく不気味で恐怖感を抱きかねないが、カラスとの触れあいが長くなれば身近な仲間になった気分で、ときどきに応じてカラスの鳴き声を真似て話す機会が増えてくる。真似た鳴き声がカラスに通じているかどうかはわからないが、一人合点の楽しさを味わっている。

 確か、晩秋の夕暮れ時だった。鮎川に沿った遊歩道を歩いていて、川辺に突き出た枯れ枝にとまっている小さな鳥を見つけた。遠目だがコバルトブルーの鳥だった。それはまさしく待望のカワセミだった。距離にすれば100mはない。鳥は人間に敏感で気配を少しでも感ずれば飛び立ってしまう。

 その場に立ち止まってデジカメで撮影。カワセミのとまっている川の流れは、先の豪雨で水は濁り濁流と化している。川の流れは速く、小魚を獲るような状況ではない。しばらくすると餌獲りをあきらめたのか川向うに飛び去っていった。

     ★ 再びカワセミに出会う

 初めてカワセミを見てから2週間過ぎた頃、再び最初に出会った場所付近で見ることができた。川の流れは以前のように穏やかな流れに変わっていた。やはり、川辺で突き出た枯れ枝にとまって流れを見ている。餌となる小魚を探しているのだろう。残念だが、カワセミが小魚などの餌を獲ることを見ることはできなかった。

 カワセミは飛び去るときは、川向うの土手の方へ向かって飛ぶ。巣があるのだろう。カワセミは、天敵の蛇やイタチが登れない傾斜のきつい土手や崖に横穴を掘って巣をつくる。卵はせいぜい4~5個くらいという。餌はウグイ・フナ・ハゼなどの稚魚やエビ・ザリガニなどの甲殻類などを餌獲りする

 カワセミは、2週間置きに飛来してきて同じ場所付近の枝や岩の上にとまっている。見ていると、しきりに川面をのぞき込んで小魚などを探しているが餌獲りはうまくいっていない。ひょっとすると若鳥かもしれない。

 カワセミは、渓流や池沼・河川んどを見下ろす木の枝や岩の上に静かにとまり、水面下に魚影を見つけると水中に勢いよく飛び込んで小魚などを捕食するといわれている。とまる場所がないとヘリコプターのようにホバリング(空中で停止)した状態で、獲物を見つけると水中に飛び込む、確率は高いという。

 カワセミの羽の美しさは構造色といって、太陽光の光に反射してエメラルドブルーのように、輝くような美しいブルーや濃いブルー色になり、その姿は清流の宝石といわれる。

     ★ カワセミの特徴

 カワセミは、チィーと鋭く細く鳴く。体長は17㎝くらいでスズメよりも大きい。口ばしが体に反して長く、魚などを捕食するのに優れている。オスは口ばしの下側に赤い部分がなく、逆にメスは口ばしの下側に赤い部分があるのですぐに見分けがつく。若鳥は、胸の橙色と足に褐色味がある。非繁殖期には縄張り意識が強く、水上を飛んだり、餌場が見渡せる木などの枝や岩の上で休む姿が見られ、一羽で行動する。

 大きな口ばし、エメラルドブルーの体はとにかく美しい。一度見ると、その美しさに魅了されてしまう。枝は岩の上から飛び立つときは一瞬体を縮めてから大きく羽を広げて勢いよく水中に飛び込んで小魚などを獲ることから魚獲りの名手といわれている。

 

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